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会長挨拶
北海道市議会議長会は、北海道内全35市の市議会の議長および副議長により構成される組織です。昭和13年の設立以来、道内各市間の協調を図り、地方自治の強化や都市の発展に資することを主な目的として活動をしています。
この目的達成に向けた取組みとして、地域課題解決のための相互連携・情報共有を進め、北海道特有かつ単独の市では対応が困難な事項を取りまとめて国や国会議員らに要望活動を実施するほか、市議会の制度・運営に関する調査研究や議員・職員の資質向上のための各種研修を実施しております。
さて、我が国においてはコロナ禍を経て、日常生活の面では回復傾向にあるものの、物価高騰が地域の社会・経済に甚大な打撃を与えている状況であり、このほかにも少子化対策、デジタル化・脱炭素化の推進といった課題への対応、さらには頻発化・激甚化する大規模な自然災害への対応などが求められているところです。
こうしたなか、北海道内においては、国内随一の再生可能エネルギーのポテンシャルを活かしたグリーン・トランスフォーメーション(GX)の推進、次世代半導体やデータセンターに代表されるデジタル産業の集積など、先進的な取り組みを積極的に進めておりますが、一方で、北方領土問題や北海道新幹線の工事の遅れをはじめとする様々な課題を抱えております。
これらの課題の解決には、日頃から地域の現状に直接触れ、市民の声に耳を傾けている市議会が果たす役割は大変大きいものであると考えております。今後も、道内各市間の連携をより一層深め、互いに知恵を出し合いながら、さらなる積極的な取組みを進めてまいります。
令和6年10月1日
北海道市議会議長会会長
札幌市議会議長
飯島 弘之